第2部|整理編 ―― 今ある情報を「資産」に変える
第4章 フォルダ整理とファイル命名 ―― 共同作業できる机を作る
この章の要点
- まずは「臨床・教育・研究・発信」の4つの箱に分ける
- ファイル名は「日付_内容_バージョン」の型に統一する
- 完璧を目指さず、ざっくり始めて少しずつ整える
ステップ1:4つの大きな箱に分ける
難しく考える必要はありません。あなたの仕事を、大きく4つに分けるだけです。
臨床フォルダ 患者説明資料/自主トレ資料/評価シート/SOAPテンプレート
教育フォルダ 勉強会資料/講義スライド/学生指導資料
研究フォルダ 論文PDF/データ/学会発表資料
発信フォルダ ブログ/note/SNS投稿案/YouTube台本
まずはこの4つのフォルダを作り、散らばったファイルを放り込んでいく。最初はざっくりで構いません。完璧な分類より、「とりあえず4つに分かれている」状態が大事です。
ステップ2:ファイル名にルールをつくる
地味ですが、ここが効きます。ファイル名がバラバラだと、AIも人間も「どれが最新か」「何の資料か」を判断できません。
おすすめの型は、
「日付_内容_バージョン」
です。たとえば、
20260529_肩関節自主トレ_患者用_v2.docx20260515_変形性膝関節症_文献メモ.md
ポイントは2つだけ。
- 日付を先頭に:並べたとき時系列になり、「いつのものか」が一目で分かる
- 内容を具体的に:「資料1」「新規ファイル」「コピー(3)」をやめる
これだけで、半年後の自分も、AIも、迷わずファイルにたどり着けます。
ステップ3:迷ったら、AIに整理を相談する
「分類の仕方が分からない」「このファイルはどこに入れるべきか」──それ自体を、AIに相談できます。
たとえば、フォルダの中身(ファイル名の一覧)をコピーして貼り付け、
「このファイル一覧を、臨床・教育・研究・発信の4つに分類してください。どれにも当てはまらないものは『その他』として、分類の理由も添えてください。」
と頼めば、整理の下案を作ってくれます。
💡 補足:ファイル名の一覧には個人情報が含まれることがあります(患者名がファイル名に入っているなど)。貼り付ける前に、第2章のチェックを忘れずに。
完璧を目指さない
整理は、一度で完璧にしようとすると挫折します。
- まず4つのフォルダを作る
- 目についたファイルから入れていく
- ファイル名は、新しく作るものから新ルールにする(過去分は徐々に)
このくらいのゆるさで十分です。『概論』でも繰り返した、
完璧に理解してから始めるのではなく、触りながら整えていく
という姿勢が、ここでも生きてきます。
試してみる
実際に、デスクトップに「臨床」「教育」「研究」「発信」の4フォルダを作ってみてください。そして、今日触ったファイルを1つだけ、新ルール(日付_内容_バージョン)でリネームしてみる。
たった1ファイルでも、「整理された状態」の気持ちよさが体感できるはずです。
第4章のまとめ
- まずは4つの箱(臨床・教育・研究・発信)に分ける
- ファイル名は「日付_内容_バージョン」に統一する
- 完璧を目指さず、新しく作るものから少しずつ整える