第3部|公開編 ―― 世界に出す

第7章 デプロイとは ―― ローカル環境と公開環境

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この章の要点

  • デプロイ=自分のPCの中のものを、世界からアクセスできる場所に置くこと
  • 「ローカル環境(自分だけ)」と「公開環境(世界中)」は別物
  • 一度ネットに出したものは、消しても完全には消えない

デプロイとは「世界に出す」こと

デプロイ(deploy)とは、自分のPCの中で動いていたプログラムを、世界中の誰でもアクセスできる場所に配置することです。

第5章で作った自己紹介ページは、ダブルクリックすれば自分のブラウザでは見られますが、他の人は見られません。デプロイすると、https://... のようなURLが発行され、そのURLを知っている人なら世界中の誰でもアクセスできるようになります。

「公開」や「アップロード」とほぼ同じ意味ですが、エンジニアの世界では「ファイルをサーバーに配置して、動く状態で届ける」というニュアンスを込めて「デプロイ」と呼びます。使うサービスでも頻繁に出てくる言葉なので、覚えておきましょう。

「ローカル環境」と「公開環境」の違い

開発では「環境」という言葉がよく出てきます。2つだけ押さえれば大丈夫です。

ローカル環境:自分のPCの中だけでプログラムが動いている状態。

  • 自分以外は誰も見られない
  • 何度壊しても誰にも迷惑がかからない
  • インターネットに繋がっていなくても動く

新しいことを試したり修正したりするのは、まずこのローカル環境で。失敗しても自分にしか影響しない、安心して実験できる場所です。

公開環境:デプロイした後、世界中の誰でもアクセスできる状態(「本番環境」とも)。

  • URLを知っている人なら誰でもアクセスできる
  • 検索エンジンに見つけられる可能性がある
  • 変更すると、見ている全員に影響が出る

公開環境は、気軽に何でも置いていい場所ではありません。デプロイするときは「世界に出している」という意識を持ちましょう。

公開の「重み」を知っておく

デプロイは、やり方を覚えれば数クリックで終わります。だからこそ、その手軽さに甘えて後悔する公開をしてしまう人が後を絶ちません。各論①で学んだセラピストの感覚──「この内容を第三者に渡しても問題ないか」と自問する──が、ここでも効きます。

  • 一度ネットに出したものは「無かったこと」にできない:削除しても、スクリーンショットやキャッシュ、検索エンジンに残ることがあります。
  • URLを知らなくてもアクセスされることがある:公開URLはパターンが推測されたり、検索エンジンに拾われたりします。「身内だけのつもり」が他人に見られることは普通に起こります。

公開する前のチェックリスト

各論①の安全チェックリストの、公開版です。デプロイ前に毎回確認してください。

  • 本名・住所・電話番号・メールアドレスを、意図せず載せていないか
  • 患者さんや第三者の情報が、文章や画像に紛れていないか
  • パスワードや秘密情報がコードに混ざっていないか
  • 「これを世界の誰が見ても問題ないか」と自問したか

第7章のまとめ

  • デプロイ=PCの中のものを、世界からアクセスできる場所に置くこと
  • ローカル環境(自分だけ)と公開環境(世界中)は別物
  • 一度出したものは消えない。公開前のチェックを習慣にする

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