第2部|実践編 ―― プロフィールページを作る
第5章 実習:自己紹介(プロフィール)ページを作る
この章の要点
- 装備(フォルダ・ルール・プロンプト・エラー対処)を総動員して作る
- シンプルなページは、あえてフレームワークを使わず作るのがコツ
- 「仮の情報で叩き台 → 自分の情報に書き換え」の流れがサクサク進む
今回作るもの
ブラウザで表示できる、シンプルな自己紹介ページです。中身は、
- 名前・職業・趣味
- 200字程度のプロフィール文
- プロフィール写真の枠
- 簡単なデザイン(色・レイアウト)
これを、以下の流れで作っていきます。
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Step 1:プロジェクトフォルダを作る
第3章で決めた親フォルダの中に、今回用のフォルダを作ります。たとえば 20260529_self_introduction のような名前です。これが「AIに渡す鍵の範囲」になります。
Step 2:AIツールでフォルダを開く
エディタ(Antigravityなど)を起動し、「Open Folder」または「ファイル」→「フォルダーを開く」から、作ったフォルダを開きます。これでAIはこのフォルダの中だけを作業範囲として認識します。第3章でお伝えした「鍵を渡す範囲を最小にする」を、実際にやっている場面です。
Step 3:プロジェクトのルールを作る
このプロジェクト専用のルールを設定します。今回はシンプルなWebページなので、あえて高度な技術を使わないよう、こう指定します。
動作環境
- ブラウザで動くWebページとして作ります
使う技術
- HTMLとCSSとJavaScriptで作ってください
- ReactやNext.jsなどのフレームワークは使わないでください
ここがコツです。HTML・CSS・JavaScriptは、Webページを作る最も基本的な3つの技術で、自己紹介ページ程度ならこれだけで十分きれいに作れます。一方、ReactやNext.jsといったフレームワーク(よく使う機能をまとめた便利な道具箱)は、大規模なアプリには強力ですが、シンプルなページには過剰で、専用ソフトのインストールやコマンド操作が必要になり、一気にハードルが上がります。だから、今回は意図的に避けます。
💡 「フレームワーク」という言葉は、第10章でもう一度ていねいに登場します。今は「シンプルなページには使わない」とだけ覚えておけば大丈夫です。
Step 4:最初のプロンプトで大枠を作ってもらう
第4章の3要素を使って、こんなプロンプトを渡します。
自己紹介ページを作ってください。
内容
- 名前(仮で「山田太郎」)
- 職業(仮で「理学療法士」)
- 趣味を3つ(仮で「読書・登山・コーヒー」)
- 200字程度の自己紹介文(仮の文章をAIで生成してください)
- プロフィール写真を配置する枠(画像は後で差し替えます)
見た目
- やさしい雰囲気で、パステル系の色合いにしてください
- 文字は読みやすさを優先してください
ポイントは、名前や職業を「仮で」としていること。まずAIに叩き台を作らせ、あとから自分の情報に書き換えるほうがサクサク進みます。
Step 5:ブラウザで表示を確認する
AIが作った index.html というファイルを、ブラウザ(ChromeやSafari)で開いて確認します。エディタの「エクスプローラー」から index.html を右クリックし、フォルダを開いてダブルクリックすれば、ブラウザで表示されます。何かしら自己紹介ページらしきものが出れば成功です。自分のPC上で、AIが作ったページが動いている状態ですね。
うまく表示されない・エラーが出る場合は、第4章のエラー対処の型を思い出してください。
Step 6:画像を入れる
プロフィール写真を、エディタの「エクスプローラー」にコピー&貼り付けで追加し、AIにこう頼みます。
[画像ファイル名]を、自己紹介の写真に当てはめてください
修正が終わったら、ブラウザをリロード(再読み込み)(Ctrl+R または Cmd+R)して反映を確認します。
Step 7:自分好みに修正する
仮の情報を、自分のものに書き換えていきます。コツは、一度に全部頼まず、小分けにして積み重ねること。一気に頼むとAIが一部を見落とすことがあります。
名前を「(あなたの名前)」に、職業を「理学療法士・アスレティックトレーナー」に変更してください。
プロフィール文を、次の要素を入れて書き換えてください。
- 地域のクリニックで運動器リハを担当
- 患者さんの「生活に戻る」を支えたい
- 趣味の登山で得た学びを臨床にも活かしている
全体の色合いを、落ち着いたグリーン系に変更してください。
Step 8:完成!
自分の情報に書き換え、色味やレイアウトを整えたら完成です。自分ではコードを一行も書いていないのに、自己紹介ページがちゃんと動いている。これが、AIと一緒に作るということです。
ただし──今作ったページは、まだ「自分のPCの中だけ」にあります。友人にURLを送っても、まだ見てもらえません。これを世界に公開するのが、第3部です。
第5章のまとめ
- フォルダ・ルール・プロンプト・エラー対処を総動員すれば、ページは作れる
- シンプルなページはフレームワークを使わず、HTML・CSS・JavaScriptで作る
- 「仮の情報で叩き台 → 自分の情報に書き換え」「小分けに修正」がコツ