第1部|生成AIとの出会い編
第2章 ChatGPTとは何か
この章の要点
- GPT=Generative Pre-trained Transformer
- 革新的だったのは「Chat形式で誰でも使える」ようにしたこと
- 最初は「会話する」ところから始めれば十分
GPTとは何の略なのか
「GPT」という言葉は、Generative Pre-trained Transformer の略です。
直訳すれば「事前学習された生成型のトランスフォーマー」となり、難しく聞こえます。ざっくり言えば、
「大量の言葉を学習して、次に来そうな言葉を予測するAI」
です。例えば、
「今日は天気がいいので」
と入力すると、
「散歩に行きたくなりますね」
のように、自然な続きを返します。ChatGPTはこの「次に自然な言葉を予測する」仕組みを、膨大なテキストデータから学習しているAIです。
革新的だったのは「Chat」のほう
実はAIそのものは昔から存在していました。しかし、ChatGPTが革新的だった理由のひとつは、
Chat形式で、誰でも会話できるようになったこと
です。
以前のAIは、専門知識が必要・プログラミングが必要・一般人には触りづらい、という印象がありました。しかしChatGPTは、普通に話しかけるだけで使えます。これはかなり大きな変化でした。
例えば、
- 「腰痛について教えて」
- 「この論文を要約して」
- 「患者さん向けに説明して」
- 「勉強会スライドの構成を考えて」
など、日常会話のように入力できます。
とりあえず言葉を入れてみればいい
最初は難しく考える必要はありません。とりあえず何か言葉を入れてみる、それだけでも大丈夫です。
例えば、
- 今日疲れた
- モヤモヤする
- この患者さん難しい
- 将来どうしよう
- この論文わからない
など、本当に気軽なもので構いません。ChatGPTはそれに対して、何かしらの言葉を返してくれます。
もちろん、本当に感情を理解しているわけではありません。しかし、
- 否定しすぎず
- 話を整理しながら
- 一定のトーンで
- 365日24時間
返してくれるため、「壁打ち相手」としてかなり優秀です。
文脈を与えるほど精度が上がる
ChatGPTの大きな特徴のひとつは、会話の流れを踏まえることです。
つまり、最初はざっくりした質問でも、
- 背景
- 状況
- 目的
- 悩み
などを少しずつ追加していくことで、返答の精度が上がっていきます。これは「プロンプト」と呼ばれる部分です。
例えば、
「腰痛について教えて」
だけよりも、
「慢性腰痛で不安感が強く、活動量が低下している70代女性への説明を考えたい」
のように文脈を加えると、より具体的な返答になります。最初から上手なプロンプトを書く必要はなく、会話しながら少しずつ情報を追加していけば大丈夫です。
試してみるプロンプト
あなたは生成AIに詳しい先生です。 生成AI初心者のセラピスト向けに、「ChatGPTとは何か」「何ができて何ができないか」を、中学生でもわかる例えを使って、500字程度で説明してください。
第2章のまとめ
- ChatGPT=言葉の続きを予測する大規模言語モデル
- 「Chat形式で誰でも使える」ようにしたことが革新だった
- 最初は雑な質問で構わない。会話しながら文脈を足していく