イントロダクション

はじめに ― このコンテンツについて

1 / 15

―― 臨床・教育・発信を「少し楽にする」ための概論 ――


このコンテンツの目的

ChatGPTが2022年に登場して以降、生成AIは急速に社会へ広がりました。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師・鍼灸師など、いわゆる「セラピスト」と呼ばれる専門職の現場でも、

  • 「AIって臨床に使えるの?」
  • 「セラピストの仕事はなくなる?」
  • 「何から始めればいいの?」
  • 「個人情報やセキュリティは大丈夫?」

といった声を耳にする機会が増えました。

一方で、セラピスト領域に特化した、生成AI活用の体系的なガイドはまだ多くありません。本コンテンツは、生成AI活用の第一歩を歩むのに役立つ概論です。難しい技術や専門用語の解説ではなく、

「臨床・教育・発信の現場で、明日から少しだけ楽になる」

ためのエッセンスを、できるだけ実践的にまとめています。


本コンテンツを読むことで得られるもの

  • 生成AIの「得意なこと・苦手なこと」を、専門職の視点から理解できる
  • ChatGPT・Gemini・Claudeなど主要ツールの違いがわかる
  • 患者説明・資料作成・勉強会・発信に使える具体的なプロンプトの型が手に入る
  • ファイルアップロードや役割設定など、ワンランク上の使い方ができるようになる
  • GPTs・Gemsを使い、自分専用・施設専用のAIを作る発想が身につく
  • 個人情報・セキュリティに関する「現実的な距離感」がわかる
  • AI時代におけるセラピストの役割を考える視点が手に入る

本コンテンツの対象読者

本コンテンツは、次のような方を想定して書いています。

  • 生成AIに興味はあるが、まだ触っていない/少し触った程度のセラピスト
  • ChatGPTを使い始めたが、業務に活かせている実感がない方
  • 臨床業務のかたわら、勉強・発信・教育にも取り組んでいる方
  • 院内勉強会の資料作成や、患者向け資料作成に時間を取られている方
  • 個人情報やセキュリティが気になって踏み込めない方
  • AI時代に、自分のキャリアや専門性をどう位置づけるかを考えたい方

逆に、すでに生成AIを業務へ深く組み込み、APIやコーディングまで使いこなしている方には、本コンテンツはやや基礎的に感じられるかもしれません。本コンテンツはあくまで、最初の地図としての概論です。


本コンテンツの使い方

  • 第1部から順に読んでも、興味のある章から拾い読みしても構いません。
  • 各章末に「まとめ」「具体的なプロンプト例」を載せています。手元のChatGPTやGeminiに、そのままコピーして試してみてください。
  • 読みながら必ず実際に触ってみることをおすすめします。生成AIは、読む対象ではなく動かす対象です。
  • 本コンテンツで紹介する画面や機能は、執筆時点のものです。生成AIは進化が速いため、細部は変わる可能性があります。それでも、根本的な考え方は大きくは変わりません。

本コンテンツの構成

本コンテンツは二部構成です。

  • 第1部|生成AIとの出会い編 生成AIとは何か、何が得意で何が苦手か、どう触り始めればよいか。最初のハードルを下げる章です。

  • 第2部|業務活用編 役割設定・文脈付与・ファイルアップロード・プロンプト技法・データ分析・資料作成・GPTs/Gemsまで。明日から使える実践の章です。

  • 終章|AI時代のセラピスト像 AIに置き換えられない、セラピストの役割と価値について考えます。


← 目次に戻る